Hさん(2019年卒塾)

TOB塾を知ったきっかけですが、全日制高校へ行けなくなり地元の自治体へ相談したところ、高校中退、不登校、通信高校で大学へ進学する人たちのための学習の場所としてTOB塾を紹介していただきました。

最初は一般的な大学を目指して塾で受験用の勉強を教えていただきました。
TOB塾にきたことによって落ち着いて自分を見つめ直すことができ、本当に自分が大学で学びたいことは何かを考えることができました。

考えた結果、絵の勉強がしたいと思うようになりTOB塾に入塾して1年あたりで進路を美大に変更しました。そこからは画塾(約4ヶ月)と併用して英語が1番苦手で不安だったので、TOB塾では今後に備えて英語を教えていただきました。 学校と違って大人数の教室ではなく、人がいても4人ぐらいだったので落ち着いて勉強ができました。
学習内容も自分に合ったレベルで取り組めます。私は中学の英語を復習をかねてほぼ最初から学び直しました。

勉強することだけではなく、様々なイベントにも参加しました。
塾生や先生方とそうめんを食べる行事や、近くの公園で手持ち花火を楽しみました。
友達が少ない私にとっては「身内以外の人」と食事をしたり、何かを一緒に楽しむことがあまり無かったので、楽しく良い経験をさせていただきありがたかったです。

塾を卒業した後もありがたいことに連絡をくださり、塾のイベントにも参加しました。
塾を卒業したとしても、TOB塾との繋がりが無くならなかったのが私としてはとても嬉しかったです。

中学校や全日制の高校に行っていた時は、みんなに流されるように進路を決めてしまっていました。 「みんなが行こうとしているからとりあえずいい学校にしよう」と。
集団で行動することや、仲間と過ごすことはとても大切でかけがえのないものです。
しかし私はあまり「友達」を作ることができず、学校にいる人の波に飲まれて溺れてしまい、自分を見失っていました。
聴覚過敏も持っていたので、授業中の周りの私語、そしてそれを注意する先生の怒鳴り声が耐えられず大人数の教室では勉強どころではありませんでした。
決して単純で簡単な問題ではありませんが、「勉強」や「社会」を学ぶ場所が『学校』だけになってしまうのが納得がいかないとどうしても私は思うのです。それぞれの人にあった学ぶ環境があるはず。

『学校』が辛い人はどこで学べばいいのですか
やはり『学校』に慣れていかなければいけませんか。

スタッフより

多様に学べる環境。必要だと思います。一方で、どんどん余裕が無くなってきている行政組織や、集まるところにはますます人が集まり・・・的な資本主義の仕組みも体現できるようになった民間の社会では、その場所の確保がとても難しくなってきています。また、教育が、生死に直結してなかったり、人間的な学びの成果が見えにくかったりで、賛同を得にくいものであるのもそれに拍車をかけています。対個人の関わりとしてそういう場所は社会に残しておくべきだと思うし、そのように行動していますが、その難しさを実感しています。生きられる人以外は生きにくい社会ですが、Hさんにとっても良い立ち位置が見つけられますように。(山口)

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