【「ネットの情報で不安になってしまう」を考える】
「ネット見たら、高卒認定から直接公務員受かった人は居ないと言われてて将来が不安」というご相談。
「誰かの言葉で安心したい」のはよくあることですが、塾生として継続的に関われる関係性なので、これも一つの題材にして、最終的には自分の言葉で落ち着けるようになってもらえるように、ちょっと丁寧にその不安と向き合います。
残念ながら、多分そのネットの言葉、「高卒認定から直接公務員受かった人が周りに居ない」というのは正しいと思います。
(少なくともその書いた人にとって)
ただ、この「正しい」の意味が違います。
例えるなら「金のコイキング取れたやつなんて居ない」(ポケモン)という言葉と同じです。
「金のコイキング取れたやつなんて居ない」という言葉は、
①「金のコイキングを採った人を(自分の周りでは)見たことがない」という意味と、
そこから飛躍した
②「金のコイキングは存在しない(に違いない)」と、どっちの意味にもなれます。
なので発言者と閲覧者で、意味が違っても不思議ではありません
一方のもとの話に戻ります。
「高卒認定から直接公務員受かった人が周りに居ない」です。
この言葉を考えたとき、
そもそも現実で高卒認定を選んでいる人は少なく、
さらに高認取得後そのまま公務員受験する人はもっと少ない。
さらにさらに、その公務員受験の結果の根拠を知ってる人って何人いるんでしょう。
そんな中、ネットに書き込んだ人が、不採用理由が高認かそうでないかを知る術がそのあるのだろうか?
と考えると、その言葉は「自分の周りでは見たことがない」というレベルのものとみるのが妥当でしょう。
それ以上でもそれ以下でもなく、それ以上のものは分からない=その言葉に振り回されなくていい、ということになります。
言葉は大事。武器にも防具にもなります。なので、いろんな見方で言葉を親しみつつ、自分の味方になる使い方をしてもらえると良いなと思います。